舞台「ボクの四谷怪談」 感想
2012-10-06


禺画像]
@シアターコクーン 最前列XB 19番(上手から3番目)

 X列だったので、思っていた以上に上手側だったのだけれど、視界を遮るもののない気持ちよさを味わえました。丁度舞台へ上がる階段が目の前で、役者さんが行ったり来たり。いい席でした。
 舞台そのものはとても微妙だった。小出くんの白ぱんつ姿を間近で見られることなどそうあることではないとは思うが、それにしても蜷川さんらしい猥雑な舞台だった。

----------------以下、ケラさんのつぶやき----------------

 「ボクの四谷怪談」@シアター・コクーン。とんでもなく妙ちくりんなものを観た。メッセージ云々は興味なし。ともかく、もういつ引退してもいいはずの巨匠が、全く安パイに逃げず、こうした異形ともいえる舞台を作り上げたことに驚嘆。橋本治氏の本はさすがに古いが、やり逃げ独特の勢いがある。
 鈴木慶一さんの楽曲群もかなり妙ちくりんで素敵でした。久しぶりにお会いして色々悪巧みました。キャストスタッフの皆様お疲れ様でした。北村プロデューサーグッジョブ。
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 確かにベースはあの「四谷怪談」だった。そこを今の服を着た俳優たちが昔の設定の台詞を言う。話は分かる。演出も蜷川さんらしく通路を使いまくった動きのあるものだった。ほんと、ケラさんの異形という表現がピタリとはまる舞台だった。
 音楽はあまり好みではなかったかな。
 俳優さんでは、尾上松也さんが良かった。お岩役、最後舞台の奥の扉が開いて渋谷の街をバックにしながらTシャツとGパンで走り出してきて見栄を切る。いや〜、格好良かったです。
 佐藤君は独白シーンがあったけど、あれ、彼には辛かったろうと想像させられた。
 勝地くんを間近で見られたのだが、思いの他パッとしなかった。佐藤君と勝地くんがタンクトップで歌い踊るシーンがあったのだが、いまいち。身体も歌も踊りもサイコウキュウのヘドを観たあとだったので、全然感動なし。
 色々な意味で、蜷川作品から距離を置こうと思った。残念ながら、私が巨匠の思惑についていけていない。
[演劇]
[蜷川幸雄]

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